アリスン・ブレナン「唇...塞がれて」(下)読了
まず最初にネタバレありますので嫌な人は回避で。
アリスン・ブレナン「唇...塞がれて Speak No Evil」(上)ゴマ文庫
アリスン・ブレナン「唇...塞がれて Speak No Evil」(下)ゴマ文庫
なんだかんだで、最後まで面白く読めてしまった。センセーショナルな匿名セックス・ブログという題材自体がミスリードだとは思わなかったな。そして、ミスリードではあるものの、その要素が最終的に容疑者を絞る決定打になるのも良い。そして犯人の豪快な最期がまた最高。2人の警官が撃った2発の弾丸と○○*1の投げたナイフに一度に貫かれて即死!
まぁ、それでも最期までカリーナとニックのロマンス要素には違和感を覚え続けたわけだけど。なんでだろうなぁ。「死者の部屋」でも陰惨な事件中に同僚にときめくヒロインがいたけど、そんな違和感を感じなかったのは、彼女が一種の「変態さん」だからだろうか?まぁ、「死者の〜」にはセックスシーンはなかったけどね。「唇〜」のそれはなんと10数ページもあったりします。う〜ん・・・やはり、同時進行する異常性癖による連続暴行殺人とは並びが悪いよな、どう考えても・・・
このハーレクイン*2的違和感については女性の感想を聞きたいところだ。ただ、題材が題材なので薦め辛いけど。でも、これ女性作家の作品なのだけどね。
しかし、下巻の序盤でカリーナの妹ルーシーがインターネットに夢中になってる描写があり、思わず「らめぇ><」と思ってしまった・・・だって、このキンケード家3部作*3では、ネットで知り合ったソウルメイトに騙された彼女がネット・トーチャーポルノ*4に出演させられ、キンケード兄弟が総出で追跡する話なんですよ。ちなみにキンケード家全員のトラウマは昔誘拐された甥*5が死体で発見されたこと*6であり、彼らが警官を志した理由でもあります。アリスン・ブレナン、アンタ鬼か^^;