MY BLOODY VALENTINE(邦題:血のバレンタイン)


※例によって英語力ゼロですので話の筋とか大間違いの可能性大です。あとネタバレもあるよー。そこのところをふまえた上でお読みください。

20年前、聖バレンタインのパーティに参加したいばっかりに炭鉱の安全管理を怠った馬鹿がいて、町でどんちゃかパーティの最中に炭鉱で大爆発。ようやく町の人間が事故に気付いて掘り返すと、生存者はたったの1名。しかも発狂して仲間の死体をむしゃむしゃ食べていましたとさ。
で、生存者ハリー・ウォーデンさんは例の炭鉱ルック*1で復讐のツルハシを振り下ろし、憎きハートをむしゃむしゃ食べたのでした。完。
という出来事のためずっと自粛されていたバレンタイン・パーティが、「もういい加減いいだろ」と再開されることになりました。
炭鉱の町の若者達*2は大ハシャギです。炭鉱の町だしなぁ・・・娯楽ないんだろうなぁ。*3
ところが、いきなり町長さんに送りつけられる心臓入りバレンタイン・ケーキ!
そして、町で一番バレンタインの装飾に精を出していたおばちゃんが乾燥機の刑に!*4
死体に付いていたバレンタイン・カードには「バレンタイン・パーティやめれ」の文字が!
言われるままにパーテイ中止を決定する保安官と町長!*5
しかし・・・盛り上がった若者達はこっそりパーティを決行!
それを、ガスマスクのツルハシ男は見逃すはずがなかったのです・・・さぁボンクラ炭鉱夫&彼女ズの運命やいかに!?

ようするに「八つ墓村*6みたいな話だったんですね。バレンタイン30人殺し!いや30人も殺してないけど^^;そんくらいやってくれればなかなかのバックボーンになったのになぁ。


全体的にとてもゆるゆるな演出でちっとも怖くないんだけど、イイ間隔で配されたゴアシーンのおかげで楽しめる。特殊メイクも当時としては頑張ってるな〜。いろいろ工夫を凝らしてます。
特にスプリンクラーに串刺しにされて人間スプリンクラーと化すおにゃのこがお気に入り。死体を発見するボーイフレンドの芝居がまたイイ。死体ガン見。まぁあの素敵な死に様*7じゃぁね、仕方ないよね。その後の腑抜けっぷりも良し。
他にも前述の人間乾燥機とか、ビックリ・ハリー人形と思わせて本物がドン!で顎からツルハシの切っ先が貫通して眼球ポコンとか、楽しい楽しい。
しかし、前半のゆるゆるさもさることながら、終盤の盛り上がらなさは特筆に価するね。肝試し感覚で坑道に下りたところで殺人鬼と追いつ追われつになるのだけど・・・緊迫感のキの字もない。そういう部分の演出は駄目駄目です。
まぁ、そんなダレ空気も、無駄に凝ったゴアシーンが吹き飛ばしてくれますがね!
エレベーターのとこの首吊り死体が勢いあまって首ブッチンとか、なんであんな単なるびっくらかしシーンにこんなに力入ってるんだろう^^;
正直犯人の正体は「んな馬鹿な」という感じですが*8、過去の逸話をなぞるようなオチは気に入ったな。結構根性あるサイコさんですね。*9


結構駄目な部類のスラッシャーだと思うけど、嫌いになれないなぁ。好き。リメイク版「ブラッディ・バレンタイン3D」は観に行こうっと♪

*1:メットにガスマスクにツルハシ

*2:ほとんど炭鉱夫。これはなかなか新しいキャラ配分ですよ?

*3:余計なお世話です

*4:生皮ズル剥け死体がシリンダーの中でごうんごうん回る様をスローモーションでじっくりと!なかなかイイ感じです

*5:素直だなぁ・・・きっといい人たちなんだね

*6:間違えて「犬神家の一族」と書いてたのを修正^^;かからないエンジンさんご指摘ありがとうございます^^

*7:口からスプリンクラーぴゅーぴゅー状態

*8:絶対あいつにゃ無理だってば。神速の着替え術を会得してたとしてもw

*9:てか殺人鬼が最期に堂々と逃走するスラッシャーって新鮮♪