ブラッディ・バレンタイン3D

原題:My Bloody Valentine
素晴らしい。実に素晴らしいリメイクでした。敢えて比較させてもらうと、ベイ版「13日の金曜日」より個人的に気に入りました。
まぁ、「13金」に比べて「ブラバレ」のオリジナルである「血のバレンタイン」はかな〜りイイカゲンな映画*1な上、シリーズにイイトコ取りを宿命付けられた「13金」よりは製作陣の束縛が少なかったでしょう。とはいえ。
なんと立派に生まれ変わったことか!

・ゴアすごい*2
・またゴアシーンがオリジナル*3に大いにリスペクとしまくってて俺ニヤニヤ
・実はお気楽ティーンエイジャーがブっ殺されまくる定番スラッシャーじゃない件
・過去の惨劇シーンが、オリジナルのダイジェストに近い構成はベイ版「13金」と同じ
・で、本編は犯人探しのミステリ+スラッシャー
・オリジナルと違い冒頭の惨劇から10年しか経ってないので、直接の関係者*4が結構いて、ミステリとして機能してしまっている
・オリジナルの真犯人はどう考えても無理があったが、こっちは結構フェアなのでは?
・そして、とてもわかってるオチ

やっぱね、13金はダイジェストしなきゃならない部分の多さと、そこに加味された新要素のおかげで、かなり駆け足だったと思うんだ。
ブラバレは駆け足感覚もなく、ゴアも「さあ観ろ」とばかりにじっくり見せてくれて俺大満足。
ま、正直3Dはどうかな〜と、思ったけど。
専用眼鏡が回収して使いまわす代物だったので、既にレンズ部分がかなり汚れ&傷ついていて、ちょっと焦点があってなかったのが視神経に辛かったです^^;
まぁでも、ライオンズゲートのロゴまでもが3Dだったのには驚きました。傷みメガネでなきゃ、もっとクリアに楽しめたのかな?


冒頭の唐突に始まるスラッシャー祭りは、前作を凝縮したかのように濃密な満足感を与えてくれます。*5
そして、前作ほど事件との間を空けないことで*6、以前の関係者がそのまま町に残っており、それが本編の「犯人探し」に上手く機能している。
そう、「犯人探し」なんですよ。勿論あちこちにゴア描写はてんこもりですが、そこが一般的スラッシャーの文法と違って面白かったです。前作の犯人探し要素がとって付けたような上、実にイイカゲンだったので、まさかこの要素がクローズアップされるとは思わず、驚きました。
で、ちゃんとスジは通ってるんですよ。
しかも、何だかんだいって前作と同じテーマに落ち着くとことか神シナリオです。犯人の動機まで一緒たぁ、おみそれしました。素晴らしい!
あと、ファイナルガールが「子持ちの主婦」*7というのも新鮮。


ところで、主演が「スーパーナチュラル」のイケメン(兄)だったのですね。劇場でパンフと一緒にブロマイドみたいなの売ってて何事かと思いました^^;
さて、以下、思いっきりラストのオチに絡むので「続きを読む」に隠します。自己責任でどうぞ〜。
(携帯だと反転反映されないので改行でフォロー)


























(こんくらいでいいか)
それにしても、今回一番得したのは保安官だよねぇ。
だって、浮気相手は運良く殺され、奥さんの元カレへの未練も断ち切れ、不仲も解消!腹に穴空いた甲斐もあったってもんですよ。
てか、やっぱ・・・先に結婚したもの勝ちなのだよなぁ。
子供がいるとはいえ、浮気の事実があるわけで、プラス、一時犯人扱いされるに足る性格的欠点もある・・・けど、元鞘ですからね。
いやまぁ、元カレは既知外だったんで、そっちを選ぶ選択肢なんざあるわけないのですが、なんというか、短気浮気小物と三拍子揃った保安官と丸く収まるのを見てると、なんとなく癪に障るものを感じる、もうじきyosojiの独身rushihaでありました。*8
「なんか自由がなくなりそ〜」とか「なんとなく面倒くせ〜」とか結婚を躊躇してるそこの君!*9さっさとしといた方がイイと思うぜ!


なんか話がズレたので軌道修正をw
で、上で保安官こきおろしましたが、彼の「器の小ささ」や「自信のなさ」、「短気さ」なんかにはひじょうに共感できる所で、彼が嫌いなわけじゃないのですけどね!むしろ好き?アレ、俺じゃね?みたいな。
そんなわけで、おめでとう保安官!俺の分もお幸せに><

*1:まぁ、「13金」もかなり行き当たりばったりなシリーズですけど

*2:特に序盤の病院の惨状は素敵すぎ。あれで殺戮シーンがあったら神だったな・・・

*3:の公開時カットされたコゴアシーン

*4:犯人候補

*5:でもあの目玉ポコンには失笑wもっとやって!

*6:前作は30年。今回10年

*7:元学生ファイナルガール経験アリ

*8:いや、所謂「結婚すること」第1の結婚願望があるわけじゃないんだけどね?

*9:お前のことだよwwww