「ターミネーター3」

当初、「ターミネーター3」(以下T3)は黒歴史にされた・・・と聞き及んでいた私。
ターミネーター4」(以下T4)*1に関しては、予告編以外の前情報は極力回避していた私。
しかし、最近ゲーム版T4*2にまんまとハマってしまった私は、もしかして同じくプリクエルであるスピンオフ小説「ターミネーター4廃墟から」*3って、もしかしてゲーム版と同内容だったりして?英語チンプンカンプンなゲームのシナリオ理解の助けになっちゃったりして?
と、ついページを捲って、登場人物紹介を見ちゃったのが運のツキ。

ケイト・・・コナーの妻。元獣医。レジスタンスで医者として激務をこなす

この時点で名前はほとんど頭に入ってなくって*4、ただ、「元獣医」だけが頭の中でアラートを鳴らしてくれたわけです。これは、再確認せねばなるまい・・・と、いうわけで今更ながらT3を再鑑賞した次第。

  • 3の未来戦争の図は大好きです
  • ジョンがヘタレすぎるな、やっぱ・・・T2を経て、いくら平和ボケしてるとはいえこのヘタレさにはガッカリ感を禁じえない
  • ただ、ニック・スタールに罪はないと思う。彼は頑張って「ヘタレなジョン」を演じただけなのだから。鼻の穴はともかく、ことジョンの品格(笑)についての功罪はシナリオにある
  • というか、未来の英雄たるジョンが早々と半分脇役扱いという構成は、やはり旧来のファンには受け入れ難いよなぁ
  • しかし、ケイト・ブリュースターの物語として見ると、結構イイと思うのだ
  • そしてやっぱし獣医でした。T3正史認定の瞬間です
  • ジョンの暗殺に成功したT-800を鹵獲、リプログラムし未来のケイトが送り込んだのが今回の知事、という意外性も好き
  • ただ、ジョンが未来でも脇役化するのか・・・と、一抹の寂しさを禁じえないが
  • ところでT-Xは馬鹿なの?擬態を解かないまま接近すれば暗殺成功したのに
  • 俺、実はT-Xって好きじゃないんだ。コンセプトとして任務に合ってないんじゃないかと
  • 反面、T-1や、試作型HK*5は最高ですね!最高ですね!
  • で、最後のどんでん返し。・・・確かに、戦争を回避するのではなく、ジョンが英雄としての第1歩を踏み出すきっかけを作る、という展開はアリだと思う。ただ、どんでん返しとしては決定的にカタルシスに欠けるのが問題
  • ジョナサン・モストゥは、キャメロン抜きで頑張ったと思う。ただ、単なるブリッジに過ぎないというのは、正統な続編としては、やはり寂しかった
  • あと、T1のサラ×カイル、T2のジョン×T-800のような情感に訴える要素は欲しかった

ここまでお読みいただければおわかりのように、私のT3への印象は決定的に悪いものではないのです。確かに、T1、T2に比べると全然面白くない代物ではあるけれど、なんというか、一種の「同情」みたいなものを禁じえない。
T3と、ジョナサン・モストゥの立ち位置を考えると、彼らを責める気にはなれないんだよね・・・まぁ、だからといってT3をベタ褒めすることは出来ないし、所詮裏事情。作品の面白さとは関係ない事柄なわけですしね。
それでも今回再見してみて、個人的には、未来戦シーンと、後半のT1、試作型HK大活躍シーンで、来るべき未来戦争編*6への主にメカ方面の期待感は高まりましたけどね。
あと、ケイト・ブリュースター。彼女は結構良いキャラじゃないですか?父親がスカイネット担当の軍人で、その父&婚約者の仇もまたスカイネットという立ち位置は、充分ヒロインたりえる気がします。
彼女がT4でさらに良いキャラに化けれくれると良いのですが。
それには、T3で欠如していた人間ドラマの部分。それがT4にもあるか否かが成否を分けるように思います。やはり、情感に訴える要素あってこその、ターミネーターだと思うので。
・・・ってか、ここまで書いてて気付いたのだけど、俺、T4のジョン・コナーにあんま期待を抱いていないんだなぁ・・・これもまたT3の功罪なんでしょうか^^;
さて、どうなりますやら。とりあえず、プリクエルのスピンオフ小説「廃墟から」は、T4鑑賞前に読んでみようかな?

*1:原題「Terminator Salvation」を尊重すればTSなのだが、ここは分かり易さを優先

*2:タイトルは映画と同じ「Terminator Salvation」だが、内容はTSのプリクエル。ちなみに輸入版。プレイ日記は→http://d.hatena.ne.jp/rushiha/searchdiary?word=%2a%5bTerminator%20Salvation%5d

*3:ティモシー・ザーン著。懐かしいなぁ!

*4:そもそもT3のヒロインの名前を完全に忘れていた

*5:「ハンター・キラー」空飛ぶアレね

*6:つまりT4