「ターミネーター2」(特別編)

計らずしもターミネーターおさらい企画が実現しつつあることに気が付いた。ラッキー。
というわけでT3→T1と、おかしな順番になってしまったけれどいよいよ最後のT2を見終えた今、この順番で良かった、と思わなくもなかったり。
ちなみに私、劇場公開版はつまらなさのあまり口直しに「ガイバー」をハシゴしたらさらにズッコケてキャメロンへの恨み*1をつのらせたのだが、後年、特別編を観て、「こりゃ傑作だ!」と再評価した、という経緯があります。
以下、T2再見版感想をメモで。

  • 劇場版が駄目なのは、サラ、ジョン、T-800の人間(?)関係の描き方が足りないので、ラストが陳腐にしか見えない点
  • その点特別版は文句なし。ただし、キャメロンの悪癖「アクション以外は冗長」が出てはいるが
  • インターバル部分はT1くらいがベストだと思う*2
  • 走るT-1000は好き。でもうにょうにょするT-1000は好きじゃない俺
  • ダイソンの部分は、もうちょいクローズアップすべきじゃなかったかな。やっぱ唐突すぎる。サラの向こうを張るもう1人の主人公扱いでも良かったと思うな*3
  • なるほど。T3への不満の理由がわかった。T2においてジョンは「逆襲」してないんだよね。あくまで守られる「子供」でしかない。「逆襲の一撃」を食らわすのはサラでありT-800。そのサラは、T1ラストにおいて既に「逆襲」を成したので、主人公たりえたのだし、今回の「突っ走っちゃった」姿に共感できるわけだけど、ジョンはT2で出来なかった「逆襲」をT3に持ち越せなかった。それが一番痛かったのかもしれない。T3で「逆襲」することでようやく、彼は作品を背負う主人公たりえたというのに・・・*4
  • T3の終盤、再々プログラムされたT-850=父親を、ジョンが倒すという、父殺しのファクターが欲しかった・・・
  • あと、これはT1を観たからこそ思うのだが、T2にはエンドスケルトン成分が圧倒的に足りない!T1終盤での衝撃のエンドスケルトン登場。アレを逆説的に使わないなんて!まぁ、人気者になったシュワに配慮したんだろううけど、ラストシーンがエンドスケルトンの機械髑髏顔だった方が、俺、別れのシーンでもっとグっときたと思う。いや、単にメカ好きだから、というのではなく、ね
  • なんか・・・大スター・シュワへの配慮がT3を悪い方向に向かわせたような気がしなくもない・・・穿ち過ぎか?
  • すっかりT3メモになってしまっている件

なんか・・・不満ばかりになってしまった・・・何故だ・・・いや、凄く面白いんだよ・・・ただ、直前に見たT1が完璧すぎたのかもしれない・・・きっとそう・・・
それにしても、T4がますます楽しみになってきた私。だって、T4においてジョンの「逆襲」が描かれたなら、彼はようやく主人公たりえるわけだから。

*1:勿論「ガイバー」が駄目作品だったのはキャメロンのせいではないwでも死体蘇生者ウェスト君とヒル教授が再共演しているので一見の価値くらいはある。ちなみに続編「ガイバー・ザ・ダークヒーロー」は傑作。DVDマダ?

*2:まぁT1はプロットが単純だったからね

*3:そうするとメインキャラ増えすぎてプロットが崩壊するけど

*4:なんか長々書いたけど、結局「ジョンがヘタレだったから駄目」といういつもの感想で事足りることに気付いた・・・俺もまだまだです