「ノウイング」
ネタバレ全開でいきますので、ご注意を!
まず、アレックス・プロヤスとニコラス・ケイジを褒めてあげたい。
ハリウッド映画じゃなかなかお目にかかれないですからね、本当に○○が○○*1しちゃう画というのは。
プロヤス監督作は「ダークシティ」しか観たことないのだけど、これは彼の色なのかな。前半では、てっきりニコラス・啓示*2が俺々言い出して世界を救っちゃうものとばかり思っていたのだけど。
まぁ、「俺ヒーロー映画」じゃないけど、結局「俺の息子最高wwww」という「親馬鹿映画」なんですけどね!(笑)
しかし、残念なのはあらゆる展開が先読みで来ちゃうという点。
序盤で息子が見せられるビジョンとメン・イン・ブラックの神出鬼没さで、最後は地球滅亡&異星人来訪箱舟ネタだとわかっちゃうし、大惨事が残り3回と指定されてしまうので、「じゃあ予告編の飛行機→地下鉄ときて最後が滅亡ね」と察せられてしまう。
ニコラスが事故を防げるかも?というヒロイックなミスリードすらも、事故シーンが予告編で大フィーチャーされているせいで機能してないし。
なので、後半息子たちがMIBに拉致られても、こっちはまったくハラハラしないんですよね。だって、彼らに攫われた方が安全だとわかってるから。
しかし、大迫力の大事故シーンはなかなか見応えがあるし*3、そこから「ハイ!ここ頑張りました!いっぱい死ぬよ!見て見て!」と画面からスタッフの声が聞こえてくるようで、なんか、スラッシャー映画に懐くのと同種の好感を覚えてしまうんだよなぁ(笑)
あとね、何気に異星人と宇宙船の造形が俺好み。
そんなわけで、「あの丸石なんだったの?ああ、UFOの熱だかナントカ線で云々ってやつね!ニコラス・啓示は無事だったけどな!」とか「宇宙人が太陽拳*4なんか使うから本気で吹きようになったじゃない!」とか色々ツッコミどころのある「ノウイング」。
俺は結構好きなんだぜ。