「Eden Lake」(邦題:バイオレンス・レイク)
まさに、救いのない「Storm Warnibg」*1。
結婚前の若いカップルが田舎でバカンス中に理不尽な暴力に見舞われるのだけど、序盤から些細なことで不安をいや増してくれます。無軌道な青年たち。平気で子供を折檻する親。田舎にしては荒れた環境を生みやすそうな描写の積み重ねの後、出会う少年たち。
些細なことでエスカレートする悪餓鬼どもの悪戯。
そして些細な諍いの最中、馬鹿な悪餓鬼の一人が持ち出したナイフが悪餓鬼のわんこに刺さりわんこ昇天。箍が外れる悪餓鬼ども。
それでも、実際に「刺す」となると腰が引けるほとんどの悪餓鬼。しかし、ボス格の「そんな度胸もないのかよ」的扇動で子供目線の「やらないわけにはいかない状況」に置かれ、後には引けなくなる悪餓鬼一同・・・
とにかく、ヒロインのボロボロさがなかなか真に迫っています。*2彼氏君も「Storm〜」の役立たず君とはえらい違いの受難っぷり。ヒロインが幼稚園の先生ってのも皮肉です。
で、オチがまたね・・・なんという報われなさ・・・*3
ただ、所謂「トラウマ級の凹み映画」ってわけじゃないかな。多分、撮り方がハリウッド的な綺麗なキャメラだからだと思う。今現在、個人的にはあまり凹み系は見たくない気持ちだったのだけど、ズシンと重くのしかかるほどのダメージは受けなかったです。
もしかしたら、凹み系の入門編としてはイイのかもしれない。*4近日中に日本語版がリリースされるので、興味があればどうぞ。
俺はやっぱり「Storm〜」の方が好きだけどね。コチラも近日「ストライク・バック」の邦題でリリース予定なのでヨロシク!やっぱ映画にはカタルシスを求めてしまうな。特に今はね。