「ブラック・ウォーター」
私にとっては結構新鮮な体験だった。というのも、動物パニック映画の文法で撮られていない動物パニック映画は初体験だったので。
メインの登場人物が3人*1というのが冒頭で明らかになった段階で、「あ、こりゃ『ROGUE』*2みたいなアトラクション・ムービーじゃないな」と察せられはしたものの、まさか、田舎怖い系映画の文法で撮られているとは。
「ROGUE」を引き合いに出したついでに言うと、むしろ「ウルフ・クリーク」*3のような不条理暴力映画のテイスト。
全編ほとんどがマングローブの樹の枝の上で怯える3人の描写に終始し、鰐はほとんど画面には出ないので、動物パニック映画を求めると肩透かしを食らうかも。実に、「地味」な映画です。
その分、怯え、憔悴し、時にいがみ合う3人の描写は、いつ、鰐さんがパクっとくるかわからない緊迫感とあいまって、ヒリヒリするような緊張感を味わえます。丁度そういうのを避けたい気分だった*4私はには、結構キましたよ^^;
また姉が妊娠してるんですよ。妊婦さんが登場するだけで、緊迫感が上昇するから困ります><
あと、オープニングのクレジットに合わせ、ヒロインの一人がいじるデジカメの、幸せな日常を謳歌する3人の画像を次々流す手法は結構好き。この監督*5の撮り方、私は好きですよ。