「30デイズ・ナイト」

  • 中盤の吸血鬼による町民襲撃を俯瞰したシーンが好きです。だいすきです
  • 30日、という長い期間、主人公たちが隠れおおせた事に対する説得力が、若干足りなかったように感じる
  • 隠れている期間中の食事やトイレなんかはどうしていたんだとか、吸血鬼連中は1軒1軒家捜ししたりはしなかったのだろうか、とか、息を潜めているとはいえ、あれだけの人数の生活音、会話などが、まったく察知されなかったのだろうか、とか
  • シーンが変わると、いっきに日数が進むのも、それに拍車をかけたように感じる。もうちょい合間に様々なシーンを挟んでもらいたかった。冗長な映画になっちゃうかもしらんけど
  • ラストの某人物のとる選択とその後の展開は、もうちょっとなんとかならんかったかな。せっかくの仮面ライダー・シチュがとても勿体無い。「思わず入っちゃった」みたいなグーの件については、あまりのことに口がポカンと開いてしまった・・・一瞬ギャグかと思ったのは秘密
  • あと、綺麗すぎるよな、ラスト。そもそも変わらなさすぎなんだよ・・・イケメンだからこそ思い切った特殊メイクが欲しかったな
  • なんか、不満点だけみたいになっちゃったけど、限定空間でのサバイバル物としてとても楽しめた。何気に切り株度も高いしね
  • 原作のグラフィック・ノベルに興味が。日本語訳されて出てるんだけど・・・値段が高過ぎるのがなぁ
  • へー、「ハード・キャンディ」の監督だったのかぁ
  • で、次が「トワイライト」の3作目なのね。「トワイライト」もそのうちチェックしておこうか・・・
  • 半端にネタバレ配慮したらなんだか意味不明な文になった件
  • なので以下ネタバレ

 
 
 
 
 
 
 
 
主人公が圧倒的な敵を倒すため、あえて敵と同じ存在に身を堕とす・・・という展開は変身ヒーロー物だと定番ですよね。
最近見た映画の中では「Mutant Chronicles」*1を思い出す。
アレは眠くなるような演出が残念なトンデモSF活劇だったのだけど、ミュータントを生み出しているのが太古から眠る人体改造装置で、主人公であるトーマス・ジェーンが身体は改造されちゃうんだけど脳改造は逃れ、かつて仲間であったが完全に改造されちゃったロン・パールマンと対決するというラストのシチュは楽しかった。
あとデヴォン青木がバラバラになったりヘルボーイⅡのエルフの姫様が二刀流で兄貴顔負けのチャンバラしたりと、楽しい要素がてんこ盛り。これで演出とチャチなCG合成さえなんとかなってればなぁ・・・
って、いつのまにか「Mutant〜」のことばっか語ってますが、ようするに、「30〜」の仮面ライダー・シチュエーションにはもう少し、ケレン味が欲しかったと思うんだよね。
元に戻れぬと知りながら怪物化し、吸血鬼さん達を薙ぎ倒しボスとの死闘を制し、そして、遂に太陽に焼かれ死んでいくジョッシュ・ハートネットを見たかったな・・・「Mutant〜」なんか比較にならないほどサバイバル物として迫力と緊迫感に満ちていただけに、↑で羅列した説得力云々よりなにより、ラストの締まらなさが、凄く惜しいと感じたのでした。

*1:輸入盤感想⇒http://d.hatena.ne.jp/rushiha666/20090102/1230870888