「パッセンジャーズ」(原題:PASSENGERS)
所謂「○ッ○○○○○」と一緒で、内容も大枠はそんな感じ・・・と下書き段階ではそう断じたのだが、それは少々間違いかな、と今になって思う。*1
「○ッ○○○○○」と違うのは、主人公が髪の薄いオッサン医師から美人セラピスト*2に変わり、あっちが「実は○○○が○○でした!」なのに対し、こっちは「実は○○が○○でした」というところか。
そう、完全に○○視点なのだよね。そこに○○の視点は存在しない*3、そこが従来の「○ッ○○○○○」クローンとの相違点。*4
だから、終盤に描かれるクレアとエリック、2人の姿が、単なる「どんでん返し」で終わっていない。2人の姿から全編を振り返った時、そこに描かれた余分とも思えた描写が、実に重要であったことに気付く。重要であった、というのは物語的に、というより、まさに「彼らの人生」にとって重要であったことに。
中盤まで、「この映画はサスペンスとヒューマンドラマのどっちに舵きりしたいんだろ?どんでん返し狙いのサスペンスとしては弱いな」と首を傾げていたけれど、そういうことでもないのだよね、この映画が描きたかったのは。
筋だけを話してしまえば、これは悲劇以外のなにものでもないのだけれど、なぜかなんとも温かな気持ちになって、鑑賞後の気分がとてもとても良かったです。
とても優しい映画でした。ライブラリするぞー。
ところで、クレア・デュバルとデヴィッド・モース*5出てる映画の、個人的ハズレ率の低さには目を見張るものがあるなぁ。
あと今回、パトリック・ウィルソンに惚れた。この映画見てパトリック・ウィルソン演じるエリックに惚れない奴は男女問わずいないだろう、と、これはハッキリ断じることが出来るね!伯父貴も出てるし「レイクビュー・テラス 危険な隣人」も観たくなったな。
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所謂「シックスセンス」と一緒で、内容も大枠はそんな感じ・・・と下書き段階ではそう断じたのだが、それは少々間違いかな、と今になって思う。(そこそこ映画観てる人なら冒頭でオチが読めちゃうのは一緒。)
「シックスセンス」と違うのは、主人公が髪の薄いオッサン医師から美人セラピスト(ただし、腕は悪いw)に変わり、あっちが「実は主人公が幽霊でした!」なのに対し、こっちは「実は全員が幽霊でした」というところか。
そう、完全に死者視点なのだよね。そこに生者の視点は存在しない(というか、登場しない)、そこが従来の「シックスセンス」クローンとの相違点。(単に私が無知なだけで前例はあるかもしれませんけどね。)
だから、終盤に描かれるクレアとエリック、2人の姿が、単なる「どんでん返し」で終わっていない。2人の姿から全編を振り返った時、そこに描かれた余分とも思えた描写が、実に重要であったことに気付く。重要であった、というのは物語的に、というより、まさに「彼らの人生」にとって重要であったことに。
中盤まで、「この映画はサスペンスとヒューマンドラマのどっちに舵きりしたいんだろ?どんでん返し狙いのサスペンスとしては弱いな」と首を傾げていたけれど、そういうことでもないのだよね、この映画が描きたかったのは。
筋だけを話してしまえば、これは悲劇以外のなにものでもないのだけれど、なぜかなんとも温かな気持ちになって、鑑賞後の気分がとてもとても良かったです。
とても優しい映画でした。ライブラリするぞー。