「アイアムアヒーロー」第1巻


花沢健吾著:アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミックス)
 
Twitterでもつぶやいたのだけど、最初は妄想癖のある売れない漫画家が主人公の日常漫画、だと思ってほとんどスルーしてたんですよね。
ところが、1巻のラスト見て仰天。掲載雑誌見て吃驚。これなんて「アイ・アム・レジェンド」?
ってとこでバイトちゃんが貸してくれたんで、じっくり読んでみましたが、うん、こりゃ集めなきゃ。
主人公が万人ウケし難い性格しているけど、こういう人いるよなぁ。ブツブツと独り言が大きすぎちゃうタイプね。でも、神経質で要領悪いけども完全に空気読めない奴ではないし、彼の悩みやストレスには充分共感出来る。妄想癖も、漫画的に「描かれて」いるから、あまり変質的に感じないし。*1
彼の日常の陰でジワジワと、しっかり進行していく異変の描き方も良いよね。丁度インフル流行ってるから、妙なリアリティがあります。
そして巻末に彼を襲う異変の現実!・・・あー、この後どうなっちゃうんだろう?掲載されてたのを見た号だと、なんとか切り抜けたっぽいけれど、異変は爆発的に蔓延しているっぽいしなぁ。
なんにしろ、ここから先が肝ですよね、この漫画は。それこそ和製「アイ・アム・レジェンド」(dyマシスン)たりえるかもしれないし、ウィル・スミス版映画のように惜しい作品で終わるかもしれないし、主人公の設定上「全て彼の妄想でした」というオチもありえるだけに、ちょっとドキドキしつつフォローしていきたいと思います。

*1:それがほぼ1巻かけて描かれているのに、拒否反応持つ人はいるかもしれないけどね。