「アバター」(3D吹替え版)

2度目の鑑賞で、1回目鑑賞後の盛り上がりで忘れていた細かいところを再認識出来たので、本当に2回観て良かった。
同僚君のジェイクへの嫉妬とか、完全に忘れてた。
再見してみて感じたのは、やはりRDA側*1描写の物足りなさね。同僚君との和解もジェイクのモノローグで済ませちゃっているけど、予告編で本編にないフッテージがあることから、きっともうちょい描写があったんだろうなぁ。
で、そのフッテージ、髪型から察するに、おそらく地球に居た頃のジェイクに違いなく、兄貴の遺体との対面シーンなんじゃないかと。その際に地球の環境のシーンが入ったりすると、ジェイクやグレースらのパンドラへの傾倒にも、より説得力が増すのだけど、実際どうかなぁ。関連本にコンセプトアートまであるのだから*2、撮っていても不思議はないと思うのだけれど。
で、やっぱナヴィ側の描写もねー、もっと欲しい。2度目の鑑賞だし、前半は男子目線では派手なこと*3は起こらないので、前回一緒に観た見た連中と同じ「退屈」を感じるかなー、と危惧したけれど、いやもう杞憂でした。やっぱパンドラの生態系のデザインは素晴らしいね。何度観ても飽きない。
そして、やはり前回同様俺の感じたのは「もっと観てー」だったのでした。
再見してみると、やっぱモロにカットされたシーンありますよね、流れ的に。関連本のとこでも書いた「食事シーン」。絶対削除されてるよね。最初に受け入れられて、尻尾踏みつつ腰下ろしたシーン。あの後絶対食事シーンだったはず。
他にも最初敵視していたツーテイと兄弟仲になる過程なんかも、バッサリカットされているのでは?というか、何一つ描かれてないのに兄弟仲ってw
再見してもう1つ感じたのは、意外とラブ・ストーリー的側面が弱いこと。演出的には「ジェイク×ナヴィ」に注力されていて「ジェイク×ネイティリ」はどちらかというと弱い。まぁ、テーマの風呂敷が広いので、SF映画としてはどうしてもそうなるのだろうけれど、ナヴィ側のシーンが増えるなら、そこらへんは自然と補強されるような気もしないでもない。
・・・って、俺、ディレクターズ・カット版にどんだけの時間も求めているんだろうかw
関連本感想で書いたトルーク・マクトへの過程もバッチリ描かれたりなんかすると*4、「ナヴィ側だけで1時間」どころじゃすまないよね^^;
 
さて、吹替え版についてだけど、概ね良好。最近流行りの芸能人登用をしてないので安心して聴けます。ちょいと主人公の声が男前すぎるような気がしたのだけど、後半の役割を考えるとアレでいいのかな。ただ、私的なワーシントンのイメージはもうちょっとだけチャラい印象*5なので・・・あ、でもワーシントンの吹替えって、Wiki見たら「ターミネーター4」も東地宏樹なのね。ん〜T4はレンタルかなんかで東地ワーシントンも聴いておいた方がいいかな・・・
キャスティング部分とは別に、吹替え自体も結構イイ感じです。とは言え、当方英語サッパリなので原文の再現度なんかはわかりませんけどね。字幕にしろ吹替えにしろ、制約があるので「意訳」は必須。とは言え、LoRで悪名を一気に高めた戸田奈津子女史の今回の字幕はどうなんでしょうね?*6
っと、話が逸れましたが、字幕だとスルーされていたRDAのヘリ類の名称なんかがちゃんと呼ばれていて嬉しくなります。ドラゴンが<<パパ・ドラゴン>>で、続く大佐の台詞が「パパの言うことをきけよ」だったりとかね。
 
最後に3D眼鏡について。2回目の時の眼鏡は眼鏡の蔓*7を押えると、画面は明るくなるものの、3D表示部分*8では画面が2重にダブって見えました。そのせいか、序盤のジェイクがサナターに追われる激しいシーンはちょっと視聴が辛かった。激しいカメラがさらに2重にダブり、1回目の鑑賞で予備知識がなかったらワケワカンネなレベル。
眼鏡の使用頻度等によって、アタリハズレが発生するのかな?一応、精密機械扱いだし、「もしダブって見えたら言ってね」的注意書きもあるし・・・って、それ上映始まったら言えないっつーの。
いっそ、実際の眼鏡みたく、自分に合わせたマイ3D眼鏡が欲しいかも。これから3D映画増えそうだしね。
「アバター」(3D字幕版)感想

*1:=人間側

*2:「アバター」関連本感想⇒http://d.hatena.ne.jp/rushiha666/20091230/1262104195

*3:ようは戦闘シーンw

*4:ただ、ここは一種のサプライズ演出なので入らない可能性もないか。あ、でも、途中まで描くのはアリか。「あー!やっぱ駄目なのか!?」ってところで終わらせればイケるよね!?・・・ってどんだけ観たがってんだ俺^^;

*5:サム・ワーシントンはチャラ男もマジメ役も悪役もこなせると踏んでいるので、実に先が楽しみな役者。それだけに次回の「タイタンの戦い」リメイクも主人公役で、メジャーになるのは嬉しいけれど、もっといろんな幅の役が見たいよね。あとやっぱ笑顔が素敵すぎ。惚れる

*6:余談ついでに・・・映画秘宝2月号に載っていた、戸田奈津子監修による「超日本語吹替版」って、大丈夫なのかなぁ・・・最初に導入される「シャッター・アイランド」が原作大好きな作品なだけに、超心配・・・

*7:で、いいのかな?中央の鼻に乗せる部分ね

*8:「アバター」はロングショット等には3D表現が使われていない