「GP506」(原題:GP506)


韓流映画は「グエルム」以来。『韓国は兵役があるので役者が兵器の扱いに手馴れている』という映画秘宝の「R-POINT」へのコメントで興味が沸き、コン・スチャン監督の前作*1を観てみた。
これが、韓流「遊星からの物体X」で吃驚。ちょっと「ザ・キープ」も思い出したり。
ちょっと困惑したのが物語の構成。物体Xに例えるなら、アメリカ基地だけでなく先に全滅したノルウェー基地の描写もところどころ挿入される、といった構成なのだけど・・・
それが演出的な「断り」なく挿入されるので、最初はちょっと混乱してしまった。ただでさえ同じ基地が舞台だし、それぞれのキャラを掴んでない上に挿入されるので、「あれ?編集おかしくね?」とね。
ただ、不満点みたいなのはそこだけなんだよねー。そこすら、複雑な構成を最後まで観たあと、「もう1回観て確認しちゃおうかなー」なんて再見を促す要素になったりもするし。
ようするに、とても気に入りました!
問題のウィルスが「28日後・・・」のレイジ・ウィルスのような即効性がなく、展開は基本的にジワジワ淡々と進行するにもかかわらず、「中弛み」のようなものを感じなかったのは監督の演出力かな?あるいは単に俺の好みに合致したのか。
やはり、あちこちにある「物体X」テイストにはつい反応してしまう。ラスト・シーンなんかは、そこに「ザ・ロック」のシャワー・ールームのシーンに通じる無常さも加わり、超好み。
感染者の気持ち悪い姿とか、切り株死体の山、ゾンビ映画的テイストまであるので、そういうの好きな人や、上記の「物体X」や「ザ・キープ」に反応した人は楽しめるかもしれません。
これは、先日リリースされた「R-POINT」もチェックしなければ。

*1:実際「GP506」が2作目なのだけど、日本でのリリースは何故か逆