「パニッシャー:ウォー・ゾーン」短評


なんとなく「マックス・ペイン*1と一緒に借りてたので、口直しに観始めたんですが・・・コレは良いな。
とにかく無駄にグロくて最高!パニッシャー=私刑執行人ことフランク・キャッスルさんの悪人に対しての全く容赦ない銃撃と、その結果である人体破壊描写のテンコ盛りなことといったら!血飛沫!切り株!やっぱB級アクション映画はこうでないと!
基本的な話の筋が「マックス〜」と一緒*2なので、描き方でこうも違うのかー、と感心することしきり。
でね、フランクさんを演じるレイ・スティーヴンソンがイイ芝居するんだ。平和な家庭人だったころのパパ顔と、冷酷無比なパニッシャーとしての顔、そして、過去を思い出し苦悶する悲痛な男の顔・・・イイ。このオッサン、なんかイイよ?
知らぬとはいえ潜入捜査官をマフィアと思い殺してしまい、しかも彼に残された妻と娘がいることを知って引退を決意するのだけど、そういうウェットな展開で物語が失速しないのも良い。
その遺された娘との触れ合いも、まぁ、ベタなんだけどね!ベタベタなだけに、効果的にフランクさんの人間味を引き出すことに成功している。俺、ラストなんかちょっとウルっときちゃったもんなー。
残念なのは敵役。某蝙蝠男の某ジョー○ーの劣化版みたいな感じなのだよね。「ジグソウ」になる前の「男前ジョニー」の方が存在感あったなぁ。サイコな弟や取り巻き連中は結構キャラ立ってはいるので、ジグソウにもうちょい存在感があれば完璧だったのに。
あと、些事になるけど、潜入捜査官の奥さんが美人でちょっと得した気分にwこのジュリー・ベンツという女優さん、「ランボー最後の戦場」のヒロインだったのね。「ランボー〜」ではさして印象に残らなかったので、エンド・ロール見るまで気が付かなかったデス。
おっと、最後に僕らのワン隊長*3こと、コリン・サーモンが出演していたことにも触れないと!クライマックス・シーンでずっと気絶してるとか(笑)なんか微妙な立ち位置だったけど、サイコロにスライスされることもなく、一応メインキャラだったよ!*4
そんなわけで、思いっきりB級映画だけど、個人的にはオススメです。本当にゴア&切り株満載で、地上波でやるとしたらおそらくズタズタにされると予想されるので、レンタルでの鑑賞を推奨しておきますw

*1:マックス・ペイン」短評⇒http://d.hatena.ne.jp/rushiha666/20100313/1268491610

*2:家族を皆殺しにされた男の復讐劇

*3:映画「バイオハザード」1作目でサイコロにスライスされる特殊部隊の隊長さん

*4:結構なイケメンなのに可愛そうな役どころが多いので個人的に応援しているんだ