「HALLOWEEN2 Family is Forever」短評

ちょっと感想を纏めるのが難しくて、つい「シャーロック・ホームズ」短評を先にUPしてしまった・・・そんなわけでメモ形式で

  • まず前作*1の気に入った点はマイケル・マイヤースの過去に焦点を当てた前半部
  • そして、気に入らなかった点は、そのマイケルの過去がさして本筋に絡まぬ、カーペンター版の縮小版リメイクになってしまった後半部
  • なので、続編に期待したのはマイケルの妹であるローリーの因縁部分のクローズアップ
  • 「マーダー・ライド・ショウ」から「デビルズ・リジェクト」への大胆な作風の転換とその成功。その再来をどうしても期待してしまう俺
  • ところが以外にも、導入部は前作の直後。傷だらけのローリーとアニー*2。その2人の傷だらけっぷりが痛々しいところに、マイケル・マイヤース復活!&襲撃!と、スラッシャー映画続編で個人的に最も好きな「直後」パターンに俺狂喜
  • ・・・が、夢とわかって俺ガッカリ・・・マイケルの病院襲撃の容赦なさと、ボロボロのローリーの絶体絶命感はハンパなかっただけに・・・
  • 以降、保安官一家に引き取られたローリーの悪夢にうなされ「誰も私の気持ちなんかわからない」芝居と、やっぱり生きていたマイケルがハドンフィールドに戻ってくる旅程が交互に描かれます。その間、まったく怖くない
  • で、私てっきり、ローリーがキレまくってるのって、マイケルの妹って真実を知ってしまったからだと思ってたんですね
  • ところが、後半にルーミス医師が金儲けのために書いた暴露本でそれを知ってキレをシーンがあるんですよ
  • え?じゃぁ中盤までのは単に連続殺人の後遺症?
  • いや勿論、後遺症が出てもおかしくない惨事に巻き込まれたわけで、ストレスに苛まれるのはわかるんですが、同じ事件の犠牲者で顔に傷跡まで残ったのに親身にローリーをフォローするアニーにまで「ファック!ファック!」ってのはどうなの?と、どーも共感できないのです・・・
  • これは輸入盤で見てるので、台詞を判読出来てないせいもあるかもしれませんけどね・・・*3
  • そして、ローリーとマイケルの再会が、ホント、終盤なんですよ
  • そして、マイケルと同じく母親*4の幻影を見るローリー
  • そしてすぐ訪れるスラッシャー映画としてはありえない終幕*5
  • ローリーの最後の行動自体は、とても納得のいくものなのだけど、マイケルの行動は結局なんだったのだろう?単に家に妹連れてきたかっただけ?つうか、後半怪物性を剥奪され単なるオッサンと化したマイケルに一抹の寂しさを覚えた俺・・・
  • 母親の幻も、むしろそれがあることで陳腐な感じが増すだけだったような気もしないでもない。マイケルとローリーの因縁の象徴だったのだろうけど、それだけでは説得力に欠ける感じが
  • ローリーがかつてのマイケルの凶行を認識してたかもしれない描写があったけど、ああいう描写の積み重ねが、もっと必要だったんじゃないか、と思わなくもないのだけど、どうなんだろう?
  • 「家族」、というテーマでは既に「デビルズ・リジェクト」という良作を同じ監督の手で見ているだけに、物足りなさが残った
  • 決してつまらなくはないんだ。たた、なんかバランスが悪い、そんな感じ。結局、前作同様『中盤以降が物足りない』という感想に落ち着いてしまった・・・
  • もしかしたら認識間違いがあるかもしれないので、是非、日本語版リリースをお願いします

とか書いてたら、シアターN渋谷での公開が決定したっぽいので一安心。その際には前作とあわせて日本語字幕で再確認をしたいところです。

*1:前作ロブ・ゾンビ版リメイク「HALLOWEEN」感想(旧ブログ)⇒http://catglasses.exblog.jp/8967421/

*2:生きていた!

*3:そういや前作も輸入盤での鑑賞だったっけ・・・

*4:シェリ・ムーン・ゾンビはやっぱり美人やね・・・

*5:スラッシャー映画ではないから当然なのですが