佐藤史生さんが亡くなられた・・・

別れたカミさんの蔵書だったのだよね。やたら薦めるので「かわった絵柄だなぁ」と思いつつ、元々萩尾望都など少女SFも嗜む男*1だったので、さして抵抗もなく読んだ。んで、読んでひっくり返った。
「阿呆船」、「やどり木」、「夢見る惑星」・・・
知的というか怜悧というか、ともかく独特の作風と精緻に組み立てられた神話的、SF的世界観に、誇張でなく圧倒されたのを覚えている。
その当時、既に一部の本は入手の難しい漫画家だったように思う。とても寡作な漫画家だったし。
残念ながら今、私の手元には1冊もないわけだけど、ライブラリを怠った・・・というか、なんとなく「持っている気でいた」自分を心底責めたい。馬鹿か。
今はほとんど絶版なのではないかな?早川書房の「天界の城」あたりは・・・あ、残ってる、残ってるっぽいよ・・・*2
ちょっと泣けてきた・・・ハヤカワありがとう・・・*3
謹んでご冥福をお祈りいたします。

*1:というか、あの頃のSFシーンの中心は少女SFだったと思う

*2:http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/20664.html

*3:注文してみたら重版未定・・・というオチはあるかもしらんけど・・・