「トワイライトⅣ」（上・下・最終章）短評 - ねこめがねの書〈ベルカ式tweet蒐集ストレージ〉

悪名高い「BRAKING DAWN」の3分冊。*1Ⅲ巻読了後に3冊イッキ読みしてしまった・・・
映画では2本にわかれる予定なわけだけど・・・2本で大丈夫かコレ。
（以下、例によってネタバレあり！）
結構な展開が盛りだくさん。そして、Ⅲ巻のようにスーパーナチュラル系アクション映画の皮を被るのが難しい気がする・・・いや、被る気がないなら問題ないのですけどね。*2
やたら短い上巻は全編ほぼ丸々ベラとエドワードの結婚式準備に費やされ、そのまま挙式⇒ハネムーン⇒一見DV風な（笑）初夜⇒ちょっと危ない御懐妊。
下巻はジェイコブ視点で*3、ほぼ丸々ベラの出産イベント。
奇をてらわずに予想すれば、おそらく、ここまでが映画のVol.1になるんじゃないかと。
・・・いやー、吸血鬼とか人狼とか絡まなければ1本の映画としてはありえない構成ですね！ホントどうなんだろう・・・下巻部分でキラユーテの新人狼ちゃんたちもフィーチャーされるから、彼らの中の確執なんかも重要要素だしなぁ。「ニュームーン」の方法論からすると、ベラに焦点をあててキラユーテ側を短縮するような気もするけれど、さて。*4
で、最終章部分がVol.2。ついに吸血鬼化するベラの新生者としては異質な様子と、さらに特異な存在ネッシーなど、面白い要素たっぷりなのだけど、たっぷりすぎてどう再構成or取捨選択するのかとても気になります。
チャーリーにバラすエピソードは必須だし、ヴォルトゥーリ襲来の原因となるイリーナと「不滅の子」の説明も絶対条件だし・・・
新生者ベラの描写とか、今から楽しみだなぁ。狩りの様子とか、エメットを腕相撲で負かすとことか（笑）、獣のように唸り声をあげて威嚇するとことか、後半の超能力修行（笑）シーンとか・・・どれもカットしてほしくないなぁ。
全世界から様々な能力を持つ吸血鬼達が結集してきて、さながら今川版「ジャイアント・ロボ」の国際警察機構VS十傑集の様相を呈してくる*5けれど・・・とても映画的に映えそうなのに、残念ながらバトルはナシなんだよねぇ。
ここ、映画だともしかしたら戦端が開かれるかもしれませんね。同行の男の子に配慮して＆映画的見栄えを優先してｗ
・・・って、なんか短評じゃなく、映画版予想というか、単なる戯言になっている。まぁ、仕方ないか＾＾；
それにしても、ジェイコブの刻印の相手がすぐ察せられちゃうのは惜しかった・・・もうちょいミス・リードが欲しかったかも。
それと同時にジェイコブがライバルの座から降りてしまうのもね。この「刻印」の展開、本国アメリカのチーム・ジェイコブの皆さんにとってはどんな感想だったのだろう？気になるなー。
あとは後半の「丸く収まる」感が強い点、かな。中盤に、あくまで例えだけど、カレン家の誰かに犠牲者が出る、くらいの展開があれば、ここまでの「安心感」はなかったかもしれない。と言いつつ、カレン家の誰かが犠牲になるのは見たくないなーというファン心理ｗ
それに、あんまりデカい犠牲者が出ると、ラストのハッピー幸せラブラブーな感じがしっくりこないしね・・・難しいなぁ。*6
チャーリーの「納得」のさせ方もちょっと強引だったかな・・・物分りが良すぎるというか・・・まぁ、これもやっぱりチャーリーとの永遠の断絶とか、ベラが死んだと思い込んで悲しむチャーリーとか、見たくないからイイんですけどね。くそう、ファン心理め！結局全て許してしまうんじゃないか！（笑）
ただ、ヴォルトゥーリの件が落着した途端に終わってしまうのは、なんか勿体無いなー、とファン心理故に思いました。
もうちょい、後日譚的な余韻の部分が欲しかったかなぁ。
と、色々文句やら映画化への不安やら単なる１ファンによる戯言などを書きましたが、ステファニー・メイヤーのノリはとても合うようで、４０のオッサンですがニヤニヤしながら楽しませていただきましたｗ
これだけ短時間に5冊読みきるというのは、めっきり読書スピードが失せたここ最近の私からすると、まさに快挙です。
メイヤーの新作「ザ・ホスト」*7も近いうちに入手することにしましょう。
さて、後は映画版を待つばかり！とりあえず、とっとと「エクリプス」の公開日を発表しておくれ！＞＜