「XX(エクスクロス)魔境伝説」短評



クリアアサヒのCM(↑)でなんだか気になって調べてみたらNHKテレビ小説のヒロインだったという松下奈緒。彼女の「困り笑い」がツボでツボで。思わずTwitterのアイコンも「困り笑い」仕様にしちゃったりしてな。馬鹿です。*1
で、当然「ゲゲゲの女房」は視聴決定として*2、なんか私が観れるジャンル映画に出てはいないか・・・と探したら、ありました。 

「田舎怖い系」映画+スラッシャー映画+二つの視点と時間軸を交錯させて凝った展開にしてみました・・・というのはわかるんですが・・・コレ製作者遊んで作ってますよね?どちらかというと悪い意味で。
序盤の不気味な村人からして、既にバラエティ番組のコントレベルで、もう怖がらせる気ゼロ。
そして途中から乱入するゴスロリ・ストーカー殺人鬼(バンボロ風大バサミ装備)に至っては、村の秘密とは全然無関係で、何故か電ノコ構えた鈴木亜美とガチンコバトルになるという・・・
そういうジャンル混ぜこんだカオスっぷりを楽しむには、各パートの説得力が大事だと思うんですよね。これで因習の村に市川崑の金田一映画ばりのリアリティがあったりすれば、凄かったと思うんですけど。
あるいは、サム・ライミの「XYZマーダース」ような「嘘」を吹き飛ばす「勢い」があれば。「片腕マシンガール」とか「東京残酷警察」くらいはっちゃけていれば、もっと楽しめたのになぁ。
最後の小山力也の使い方なんか目の付け所(笑)が面白くて良かったですけどね〜結構楽しめたけど、惜しい作品でした。コンセプトは悪くないんだよなぁ・・・つまり原作小説「この携帯はXXで」は、面白いかもしれませんね。そのうちチェックしようか。
あと、松下奈緒の脚れろれろシーンは明らかにボディダブルでけしからんですね!じつにけしからん!いやボディダブルでもいいのだけど、もうちょいフェティッシュな演出があっても良いのじゃないかなーと。せっかく「女の片脚を切断して生き神として奉る」という猟奇な設定なのだから。
と、いっぱい文句を書きましたが、「松下奈緒・主演のジャンル映画」という意味では、今後はなさそうなのでとても貴重ですよ♪

*1:実際はどうもしっくりしたのが決まらなくて、とりあえず自分が見てて気分良い松下アイコンにしとるのです・・・なんかイイのないかなぁ

*2:そしたらゲキレッドが出演しててさらに吃驚!TVドラマ版「チーム・バチスタの栄光」とかにも出てたのは知ってたけど、遂にNHKにまで。鈴木裕樹君、頑張ってるなぁ!ちなみにスーパー戦隊シリーズの最高傑作は「獣拳戦隊ゲキレンジャー」と信じて疑わない俺。人間ドラマでは一段上をゆくシンケンジャーですら結末の見事さにはかなわない。