「デイ・ウォッチ」(ディレクターズ・カット版)短評

そんなわけで「ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR」に続いて続編「デイ・ウォッチ」を鑑賞。
キャスト、スタッフ、全て続投の正しい続編。あの事件の後の彼らのその後がたっぷり描かれていて、それだけで嬉しくなります。
前作の本国ロシアでの大ヒット*1を受けて制作費もUPしたのか特撮はよりゴージャスに、そして意外にも難解だった設定はわかりやすくなり、出だしを見ると真っ当な映画になっちゃったなー・・・と思わせておいて。
ストーリーが全然真っ当じゃないというwやるなベクマンベトフ!
途中から突如ラブコメになる驚愕展開!しかも女性化して好きなあの子の本心聞いちゃうとか、どこのラノベですかwww
さらに昼メロみたいなロマンスを挟み、父と子の悲哀のドラマを経て、主人公が敵「闇」の集会で息子の誕生日を祝うスピーチを行い、そのまま酔っ払うというワケワカンナイ展開に。
そんな酔っ払いパパを取り合い、その息子とパパの新しい恋人が火花を散らし、そのとばっちりでモスクワ崩壊!(え?)
さあ、書けば願いがかなうトンデモ・アイテム「運命のチョーク」は誰の手に!?
・・・こう書くと滅茶苦茶ですね・・・焦点も結構定まってない感じで(笑)でも、前作同様、不思議と全肯定出来ちゃうから不思議。あ、オチに関しては駄目な人いるかもね。私は物語の発端に帰結するこのラストは好きですけど。
しかし・・・一応さらに続編の予定があるっぽいんですが、この設定で作れるのかなぁ(笑)
あと、原作小説もこの映画と同じく滅茶苦茶な筋なのかも気になりますね〜。
なにしろ原作小説「ナイト・ウォッチ」、その第1章部分を映像化したのが映画「ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR」で、第2〜3章を映像化したものが映画「デイ・ウォッチ」。
つまりこの2本は本来1つの物語だったわけです。1冊の本の途中でここまで路線が急変したとしたら、これはエライことですよ?w*2
そんなわけで、「ナイト〜」「デイ〜」ともに今月下旬再販されるディレクターズ・カットの廉価版をポチりました。何気にベクマンベトフ作品フルコンプか・・・すっかりベクマンベトフスキーになってしまった^^;
そして翌日には「ウォンテッド」を再鑑賞したのは言うまでもありませんw

デイ・ウォッチ/ディレクターズ・カット [DVD]

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*1:ロシアではROTR、ハリポタ超え

*2:さらに原作小説は続巻「デイ・ウォッチ」「トワイライト・ウォッチ」と続くのでややこしい