「ロボコップ」(ディレクターズ・カット版)短評


何故か無性にED209に逢いたくなって「ロボコップ」を引っ張り出してみました。
ED209が「にゃーにゃー」「ギニャー」って鳴きながら『はじめてのかいだん』でオタオタと戸惑った挙句転げ落ちてジタバタとか癒ーさーれーるー。
たっぷり癒されてから改めて振り返ってみると、やっぱ面白いなぁ、「ロボコップ」。
現在のビッグバジェットSF映画と違って、なんというか、低予算の香りがなんともたまんない・・・
そもそも特撮がCGじゃなくストップ・モーション・アニメだしね。しかし、このコマ撮りのED209の動きが結構怖いんだ。いや癒されるんだけどさ。なんか、コマ撮り特有の異質さというか、浮いた感じが、ED209の機械的な、無機質な怖さを上手く表しているんですよ。*1いや、癒されるんですけどね?
主人公ロボコップにしても、これまたCGにブルースクリーンじゃなくって、重いスーツ被ったピーター・ウェラー渾身のパントマイムですからね。被り物ヒーローで、ここまで「演技」を要求された役者がいるだろうか?凄い凄い。
話題になったゴア描写も、実にローテクなのだけど、それゆえに妙な現実味があります。デエィレクターズ・カット版で若干尺が伸びた可愛そうなオムニ社重役蜂の巣の巻きも、実に素敵な被弾っぷり。
あと、後半の悪魔の毒々モンスターね。びしゃー!って超気持ち良い♪
そして、アクションの大半が廃工場という、まるで日曜のスーパーヒーロータイムの如きロケーション。たまりません。
「リアルな特撮ヒーロー」という発想に「バイオレンス」、そして「気の利いたシナリオ」。キャラも生き生きしてるのよね。若手重役のモートンとか、最後めちゃめちゃ嬉しそうな顔する黒人重役さんとかw
黒幕ジョーンを演じたロニー・コックスは、「ビバリー・ヒルズ・コップ」のツンデレ上司役が印象的だっただけに驚いたもんなぁ。
クラレンス一味も、妙に全員キャラ立ってるんだもんね。こりゃウケるわけだ。
そんなわけで、ちょっと「ロボコップ2」観たくなってしまいました。アレも大好物なんですw

*1:上で「何故か」と書いたけど、おそらく、「アイアンマン2」の反動なのだと思う。多分ね。