「クリミナル・マインド」シーズン1(14)『死刑へのカウントダウン』短評

シーズン途中からなんでチト迷ったんですが、やっぱ気に入ったシリーズだし、なにより本エピソードの出来が素晴らしすぎたので感想書いてみます。
シーズン1の14話「死刑へのカウントダウン」。(※以下若干ネタバレあります!)
BAUの面々は、13人の少女と自分たちの息子を殺害・遺棄して死刑確定した殺人鬼夫婦の、犠牲者が他にいないかを確認するため刑務所に赴くが・・・というお話。
犯人は既に逮捕され、舞台はほぼ刑務所の中のみという異色のパターンです。
これがねー・・・いやー、凄かった・・・そこらへんの映画をはるかに上回る満足度。
今までのエピソードの中では、衝撃度から「一家惨殺事件」が最も印象が大きかったのですが、それを軽く上回っちゃった感じです。
いつも行動に一切迷いのないギデオンが、あそこまで躊躇するその理由がもう・・・命を助けるか。それとも前途有望な未来をとるか・・・
絶えず真実を追究してきたギデオンだからこその「躊躇」に、こちらは息を呑んで見守るしかな。彼の決断までの緊迫感といったらもう!
刑の執行が迫っているというタイムリミットが緊迫感を高め、ゲスト・キャラクターも前半と終盤で印象が変わるよう仕掛けられていたり、密度の高さも素晴らしい。
何より殺人鬼夫婦の妻の演技が凄い。完全にギデオン食っちゃってます。まさに、主人公。
その分BAUの面々の印象は薄いですが、シーズン中盤の「メインキャラの内面にフィーチャーした結果、事件自体が浅くなる」のに比べたら、こういう路線のが大歓迎です。
この話は、ある意味バッド・エンドでもありハッピー・エンドでもあり・・・まさに○は強し。最後の2人の表情がまたね・・・鳥肌モノ。
このエピソードはいろんな人に観てもらいたいな。