「ブラック★ロックシューター」短評


ブラック★ロックシューターをよく知らない私がホビージャパン9月号に付いてた50分の本編*1を見てみましたよ。*2
同じクラスの仲良し2人組みが、新学期にクラスが別になり、しかも片方に仲の良い友達が現れ感じる疎外感・・・という、思春期のおきゃのこの揺れ動くほにゃららが、尺も作画枚数も費やし、かなり丁寧に描かれていました。
私、「けいおん!」の雰囲気が苦手なクチで、ちょっとこのアプローチに警戒しちゃったのですが、どちらかというと正統派の少女漫画路線で安心しました。こういう「あとちょっとで百合」っぽいの大好きです。*3
黒ずくめおにゃのこさん達(以下『黒子さん』)や、黒子さん同士の異世界でのバトルは、ヒロイン達の内面の戯画化なのだね。
・・・かと思っていたのですが、どうも、違う、のか、な?(歯切れ悪い)
あのピカー!のシーン、マトの夢なのか現実なのか・・・素直に、彼女は負の感情に捕らわれたせいで異界に落ちていた、と解釈するのが正しいのだろうか・・・
失踪の間彼女はどうしてたのか全く語られず、直後の主要人物の描写すら皆無で、しかもラストはまるで何事もなかったかのように普通に笑ってるしで・・・明らかに意図的なものなのだろうけど、どうにもスッキリせず。
黒子さんバトルが現実のものと解釈するのが一番筋が通るのだけど、・・・ちょっと釈然としないものがあります^^;
てゆうかマトは天性の女殺しって解釈で良いのですか?
冒頭全然別の黒子さんと戦ってるってことはアレだ、小学校時代にも修羅場ったってコトですよね?・・・恐ろしい子!
とはいえ、さすがにラストの某キャラの変化は露骨すぎてちょっと笑ってしまった。
あの子とマトの関係は同じ部活の仲良し程度しか描写されてないから、唐突感が拭えないんだよね。もうちょい抑えた変化だったら良かったのに。
いとあのオチはには蛇足的に感じてしまった。
異世界での黒子さん同士のバトルも作画や動きは丁寧でかなり見れるんだけど、本筋のマト達の感情の動きとリンクしてないので、感情移入する余地がないのも、なんか勿体無い。
結局トータルでイメージがバラけてしまっている感じ。もうちょい尺を追加して、マトの心の動きと異世界バトルが乖離してない構成になれば、もっと気持ち良く観れた気がします。製品版で追加フッテージがあるとよいなぁ。
色々文句は書きましたが、前半のおにゃのこ部分は「けいおん!」の緩さがイマイチ合わない私にも充分楽しめ、ナイムネのおにゃのこが飛び跳ねる様は眼福だし*4で、購入してよかったです!

BLACK★ROCK SHOOTER Blu-ray&DVDセット ねんどろいどぷちB★RSセット付き (初回限定生産)

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Megami MAGAZINE (メガミマガジン) 2010年 09月号 [雑誌]

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Hobby JAPAN (ホビージャパン) 2010年 08月号 [雑誌]

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*1:ちなみに、メガミマガジン9月号にはライナーノーツやトールケース用のジャケットが付いているのでソッチをオススメしますよ!

*2:ってきり初音ミクだと思ってたんですが、まずhuke氏のオリジナルのイラストがあって、それに触発されたryo氏が初音ミクで作成した曲、だったのですね。オリジナルイラストの絵師さんが後に「シュタインズ・ゲート」を担当したというのも今回初めて知りました。B★RSが名前だと言うのもw

*3:百合も大好きですが

*4:やっぱおにゃのこはナイムネにかぎるよ、うん。ナイムネこそが女性的なラインを最も際立たせると確信する私のような属性の人は観ておくとよいと思います!