「SPLICE」(邦題:スプライス)短評


様々な動物の遺伝子を合成して可愛いもこもこハイブリッド・アニマルを生み出した科学者コンビが、スポンサーの「この可愛いもこもこ肉芋虫でいいじゃん」という意向を無視して、人間の遺伝子を合成した禁断のハイブリッド動物『ドレン』を生み出しちゃってさあ、大変!というお話。
なかなか見応えがありましたよ〜。
私は完全にクリーチャー目当てだったのですが、冒頭のハイブリッド動物『フレッド』と『ジンジャー』の可愛らしさと、2匹が舌のような器官でとるコミュニケーションの美しさで、もう輸入盤Blu-ray買ってよかった!って思いましたw
そして、本命『ドレン』さんの登場ですよ!いやもうこのドレンさんの可愛いらしさといったら・・・!
日本では来年、年明け早々に公開されるのでネタバレは伏せたいところですが、多分、「ドレンが急速に成長して女性型になる」あたりはネタバレに含まれませんよね?^^;
中盤、ドレンが人間に近い形態になると小動物的可愛さは失せてしまうのですが、ドレンの急速な成長に合わせてテーマまでも移り変わっていく別の面白さが出てきます。
この手の遺伝子実験ネタで定番の「倫理」から始まり、「ペット」、「母性」、さらに・・・ってこれ以上は伏せますか^^;
で、そんな中盤意向もキッチリとクリーチャーものの醍醐味「従来の生物とは異なる生態」は堪能出来るのも良い。
ただし、同じハイブリッド動物ネタの「スピーシーズ」を期待しちゃ駄目ですよ?ああいう派手なSFアクションではないですので。ただ、ドレンがしっかり描かれているので、私の様なクリーチャー目当ての人は満足できると思います。多分w
主演の2人もドレンに対するスタンス的な意味で翻弄されまくりで、イイ味出してます。
特にサラ・ポーリーは、時に「科学者」であったり「母」であったり「女」であったり、と大活躍です。
エイドリアン・ブロディは、やっぱマッチョな傭兵より線の細い学者役のがハマりますね。しかしまさか○○○しちゃうとはw
もし、年明けに余裕があれば劇場に足を運ぶのもアリかな。
やはり字幕なり吹替えなりで、台詞をしっかり理解したいところです。
最後のカットなんて、もしかしたら一見した印象からガラリと意味が変わる可能性もありますしね。

輸入盤Blu-ray/DVD「Splice 」(輸入盤DVDオンラインショップDVD Fantasium)