仮想戦記・擬人化・パンツじゃないから恥ずかしくないもん

ストライクウィッチーズ」というアニメを誤解なく説明するのは甚だしく難しい。

A「所謂仮想戦記モノなんだよね。現実とほんのちょっと違う二次大戦直前の時代設定」
B「ふむふむ」
A「で、ここにSF要素が絡む。突如襲来する怪異ネウロイの脅威に、世界は一致団結を余儀なくされる」
B「ほほう」
A「ここで今度はファンタジー要素が来る。ネウロイへの対抗手段は、魔法を持った<魔女>だ」
B「へー、色々ぶちこんでるなぁ」
A「この魔女が、現実の二次大戦における戦闘機の役割なわけだ。一部の萌えミリタリー雑誌などに見られる美少女化というやつだね。魔女は箒を近代化した、当時の戦闘機を模したパーツ<ストライカー・ユニット>を脚に装着し、飛ぶんだ」
B「なるほど、アニメっぽくなってきたな」
A「で、この世界では、女性は下半身にパンツしか身に着けないというオリジナリティ溢れる設定があってね。劇中ではパンツを<ズボン>と呼称しているわけだけど」
B「・・・え?つまりどういうこと?」
A「ようするに画的にはパンツ一丁の美少女が大空を・・・っておい待てよどこ行くんだ・・・」


実は私、TVでの2期放映の際、この「パンチラ」要素に拒否反応を示した一人だったりします。
私ねー、パンチラ駄目なんですよ。いやその中身とか、シモネタは大好きなんですけどねー。所謂チラリズムが駄目ってわけでもないし。なんでだろ?あとスクール水着も駄目ね。あれキモい。私残念ながら性的な意味での少女嗜好だけは持ち合わせていないもので・・・
ところが最近友人がその2期Blu-rayの1巻を家に持ってきましてね。んじゃまぁ、観てみますか、と腰を据えて観てみたわけですが・・・
いやもう大爆笑!
2期だからか、「パンツ丸出し」の説明が一切ないものだから、もう画面のシュールなことったらありませんw
主人公は日本人(劇中では扶桑皇国人)なんですが、どーも女子学生のスタンダードな格好が『水兵服+スク水』みたいなんですよ。何その狂った日本像wwww
軍人も、女性軍人*1は、上は現実の二次大戦時の軍服の上着。でも下はスク水
それを、劇中で誰も突っ込まないんですよ!誰だこの狂った世界観考えた奴はw
ちなみに、二次大戦時ですから港には大艦巨砲の軍艦が浮かび、男性軍人は坊主にノーマルな日本海軍軍服です。ただ1点オカシイのが、おにゃのこの下半身がスク水丸出しという・・・
そんなわけで「ストライクウィッチーズ」略して「ストパン」2期の1話を腹を抱えて観ていたんですが・・・途中から別の意味で目を奪われ始めまして。
この魔女達の空戦シーンがね、結構凄いんですよ!
アニメの飛行シーンに感銘を受けたのは、マジで宮崎駿作品以来かも。
ちゃんとレシプロ機然とした動きをするんですよ。翼も無いのにロールしたりw
脚の戦闘機の意匠を取り入れたパーツ<ストライカー・ユニット>のせいで膝を曲げられないわけですが、その脚を投げ出して姿勢制御する姿がとても絵になっていたり。
効果音も結構しっかりしていて、ストライカーユニットのレシプロ機的なプロペラ音とか、ウィッチ達が携行する各種銃器*2の銃声がそれぞれ違ったりとか。
お話もね、これが意外としっかり作られているんですよ。ちゃんとマトモなドラマになってる。しかも、世界観はかなり緻密に作られていて、Blu-ray初回特典のブックレット掲載の裏設定とか、こり過ぎてて吹きましたwこいつら、マジだよ・・・
そう。パンツさえ見せなければもっと市民権を獲得できそうな物語・世界設定なのに、彼ら制作陣は頑なにパンツをズボンと呼称し、「パンツじゃないから恥ずかしくないモン!」と言い張るのです!(笑)
なんかもう、その潔さには呆れるのを通り越して感銘すら覚えたりw
そんなわけで・・・

ご覧の有様だよ!!ヽ(^0^)/

*1:魔女は女性のみに発現するようで、軍内部の女性比率は現実の二次大戦当時としてはアリエナイことになってるw

*2:これまた二次大戦時の銃火器!