「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」短評

この作品に心酔してやまない某rinrinkov3さんが当日届いたばかりの初回限定版Blu-rayを持ってきてくれたので、おごそかに鑑賞。
ちなみに、この映画は人気TVアニメ1期の内容を再構成した、謂わばリメイクなんだそいうです。ちなみに、元のTVアニメは未見。
で、感想なのですが・・・「予想外に面白かった」のですが、とにかく、前半は退屈で退屈でしようがなかった・・・
物語の前半が魔法少女モノのテンプレ*1なのはいいとして、ヒロインであるなのはが、没個性的な単なる「良い子」でしかないので、物語に気持ちがまったく入り込めず・・・そのくせ、結構尺があるんですよ・・・
唯一、魔法少女の『魔法のステッキ』が最近の仮面ライダーの変身グッズみたいに喋ったり、魔法のアイテムというよりモロ兵器だったりとか、そういう部分は気にはなったけど、やはり武器は「扱う者」に魅力が無いと引き立たないってのを再確認することに・・・
ところが。
中盤からライバル的立ち位置の魔法少女フェイトが登場し、彼女側の物語が転がり始めると、俄然面白く!
フェイトには、ヒロインになかったドラマがちゃんとあるんですよ。おまけに「謎」まで背負っている。
半ば「もーどーでもいーやー」と思いかけていた意識が、徐々に画面に戻っていきましたw
てか、物語の構造を見ると、どう考えてもヒロインはフェイトなんですよね。
最終決戦なんて、なのはは単なる道中の一戦力にしかすぎないとか、もう完璧に脇役状態。むしろ最初からフェイト視点でよかったんじゃないかと思ってしまったりw
残念なのは、つくずく「なのは」というキャラの描写不足。これが本当に惜しい。
彼女は、フェイトが絶望の淵から立ち直る拠り所となる存在となるだけに、単にバトルを繰り返した「良い子」のライバル以上の描き込みは、やはり欲しかった。
なのはが魔法少女を襲名する過程とかすっとばしても良いから、もっと「なのは」という人間を描いてくれてたら、スパっと「面白かった!」と言えたのに。本当に惜しいなぁ。
ただ、作品の性質上「熱烈なファンへのサービス」という側面が強いわけで、そういう意味では正しい作りなのだろうとは思いました。だってBlu-rayの持ち主は大満足って感じでしたからw

魔法少女リリカルなのは The MOVIE  1st<初回限定版> [Blu-ray]

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あと、これは完璧に好みの問題なのだけど、絵柄がねー。ちょっと合いませんでした^^;それものめりこめなかった一因かもしれません。

*1:マスコット的使い魔と出会い、才能を見込まれブッツケで変身!悪いモンスターを撃退☆