「CANAAN」（邦題：カナン）感想

*1
確か、これはTV放映時に1話だけ観ているんですよ。その時の感想は、
「作画とガン・アクションすげー！」「でもお話がわけわからんなー」
で、2話を録り逃したのを機に以降の視聴を止めたという。
ま、お話がチンプンカンプンなのは当然なんですよね、このアニメの出実を考えれば。
何故なら、このアニメは「428〜封鎖された渋谷で〜」というADVゲームの、ボーナス・シナリオの続編、なわけだから。
当時未所持だったWiiのゲームだったので*2、当然私は未プレイ。わかるわけがありませんｗ
で、そのアニメ版全話収録のBlu-ray*3が、何故か海外で発売、しかも送料込みで5000円ほどという素敵な設定だったので、ついポチってしまいました＾＾；
で、とおして観てみたわけですが、見終わった最初の感想は、
「そうか、女性版『バナナフィッシュ』なのね」
ん、この感想はちょっと短絡しすぎてるかな。共通点といっても、

• カナンとマリアの関係がアッシュとエイジのそれに似ている
• カナンとエイジが共に幼い頃から傭兵に訓練を受けた銃・戦闘の達人
• 主人公達が国際的な謀略に巻き込まれる

これくらいですし。
ストーリーも、「バナナフィッシュ」の方が、少女漫画が普通不得手とするエスピオナージュ面でも遥かに深く充実しているので、バナナフィッシュの百合版、ってのはやっぱり言いすぎ。
ただ、久しぶりに「バナナフィッシュ」を再読したくなったくらいなので、「バナナフィッシュ」っぽい、とは言えるかも。そしてなにより、一気に13話見せるだけのパワーはあるんですよね。
「お話のよくわからない」感も、見ていくうちにだいたいわかるようになっているし。そういう意味では通して観たのは正解でした。
驚いたのは、作画のクォリティとアクションの質が最終話まで維持されたこと。最近はHD制作前提の作品が増えてきて総じて作画レベルは上がってきてるんですが、それでもこのクォリティは突出してます。
そして、中盤の展開ですかね。
中盤のテロ対策会議占拠事件以降、なんとお話は自分探しの旅になっちゃう。
カンナと、他のUAウィルス感染者たちが故郷を目指し、自己完結する旅程が描かれる、一種のロード・ムービーになっちゃうんですよね。
でもねー、それが結構魅せるんですよ。なんというか、「バナナフィッシュ」よりもより少女漫画的というか。
あと、その中盤以降を完全に主導しちゃうリャン・チー様のはっちゃけぶりが凄い。彼女があそこまでヤバい女（笑）でなければ、もう全然違う話になってましたよ。サブキャラなのになぁｗ
かなり灰汁が強いキャラのリャン・チー、ネタとして突出しすぎる寸前で踏みとどまってくれたのが良かった。そこらへんは巧く設計されてたのかな。アルファドお姉さまが終始ツレないのがバランスとってくれましたね＾＾；
そのアルファドとカンナの、終盤の列車内での銃撃戦とか大好きです。電車内ってシチュエーションが大好物なもので＾＾
派手なガン=カタ的アクションを期待していた人は後半その頻度の低下にガッカリなのだろうけど、私には結構ツボりました。
通して観たイキオイでの感想なので、後でじっくり見直してみればまた違った感想になるかもしれませんけどね。アルファドの真意とか、ちょっと掴めない部分もあったし。けど、買って良かったなぁ、というのが正直な今の感想。*4
カナンとアルファドの師匠、傭兵シャムが健在だったらしい「428」のボーナス・シナリオもちょっと気になってきました。「428」の本筋も、UAウィルスによるバイオ・テロ事件ですしね。
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Spike The Best 428 ~封鎖された渋谷で~

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しかし、Blu-ray BOX、日本では出ないんですかねぇ・・・とりあえずDVD Fantasium様の商品ページのリンクと、仕方ないんで国内版Blu-ray1巻へのリンク貼っておきます。
あと、もうじき廉価版が発売されるみたいな「428」PSP版と、「バナナフィッシュ」1巻も。
「428」はDL版出ているかな？もし出ているなら廉価版出る頃価格改定されるだろうから、調べてみよう。
「バナナフィッシュ」は超オススメですよ！ただ、BL漫画でなないものの、主人公が元男娼という設定など、直接的ではないものの「そういう要素」はあるので、駄目な人は気を付けてくださいｗ

*1:YoutubeでOP動画探したけどMADばっかなので本編1話を貼ってみる。これなんで消されないんかな？

*2:現在はPSP版なども発売中

*3:BD2枚組BOX

*4:ただ、日本版の2話だけ収録Blu-rayだったら・・・＾＾；