「天使と悪魔」
原作未読。前作未見。
主人公である、ラングドン教授*1のキャラクターを、おそらく意図的に全然描いていない所に意表を突かれた。ようするに「単にヴァチカンの歴史に詳しい頭の回る男」というキャラというより「装置」なのだよね。*2
しかし、それでも、とてもとても面白かった。
娯楽性重視のミステリとして、観光地映画として、「わくわく歴史シリーズ・バチカンのひみつ!イルミナティ編」として、実に良く出来ていて*3、あー、こりゃラングドンの描写なんかとりあえずトム・ハンクス据えておけばいらねーなぁ、と思いました。
それにしても、後半10分をカットしたら、あやうく「空軍あがりのスーパー新○○、ヴェントレスカ・シリーズ第1弾!ヴァチカンの平和は俺が守る!」*4である。いや、それでもいいかな〜、と一瞬思わなくもなかったケド^^;
あと、選出された新教皇と、その前後の会話*5にグっときた。ネタとして以上の関心を宗教というシステム*6に対して抱かない私にも気持ちの良いエンディングでした。*7
ところで、なんかコレ、ラストの科学的トンデモ展開のあたりや犯人の動機なんかが、原作とかなり違うっぽいですね?なんかそうい感想を他のブログ様でお見かけしたもので、そのうち原作も読んでみるつもりです。