「11:46」(原題:End of the Line)

  • 邦題の時刻が謎。導入部が地下鉄なので、某地下鉄ホラーにあやかったのかなー
  • 所謂終末映画。ポケベルで「お告げ」を受けた新興宗教の信者たちが、「あなたの魂を救ってあげる☆」と無差別に他人を虐殺していく「宗教(邪教)怖い系ホラー」
  • と、思わせておいて・・・(以下ネタバレにつき追記で)

  
  
  
  
  
  

  • ・・・実は、「彼らが正しかった」というオチが面白いところ
  • ヒロインの悪夢や病院で患者が描いた不気味な絵も、悪魔の侵略の予兆だったのね
  • 悪魔による進攻によって現世が地獄と化すことを知った新興宗教「希望の声」は、デビルマン風に言うなら「デーモンの無差別合体」から救うため、その前にせめて「死」によって人々の魂を救おうとしていたというオチ
  • 使命を終えた後、悪魔の顕現*1直前に、彼らはお互いに毒を飲ませあって服毒自殺をする*2という念の入りよう
  • 序盤に信者たちにサックリ殺された人の方が「悪魔に魂を汚されずに昇天」出来て、頑張って生き延びた主人公たちを「地獄」が待ち受けてるというのが皮肉
  • 明らかに低予算だけど、ゴア描写も結構頑張っていた印象
  • 信者の中の女好き童貞アウトロー君が「ダーティ・ハリー」のさそりに似ていて好印象
  • 低予算なのでミニマムな視点に限定されてるのだけど、もうちょい予算かけてリメイクとかしないかな。大規模な無差別虐殺と悪魔の顕現による地獄絵図を、画で観てみたいな

*1:彼らは人間の身体から出現する。生きていても内側から乗っ取られ、死んでても死体から出現するので防ぎようがないという

*2:どうやら教義で自殺が禁じられているらしく、相方を失った信者は大変困っていた