「リーサル・ウェポン4」感想

※去年書いたまま下書きに保存しっぱなしだったものを今更UP><
前作3も、多分製作者側には「完結編」的な意気込みがあったと思うんですよ。それが気負いすぎて、ちょっと空回りしちゃった印象があります。
ところが、この、完結編である4はどうでしょう。なんか、貫禄のある余裕みたいなものを感じます。かといって手癖で作ったような悪い意味での「慣れ」みたいなものは感じさせず、実に丁寧に、優しい視点で物語りに幕を下ろしている。
例によってコメディ分が大半を占め、事件の緊迫感なんかは希薄ですが、マータフ家とリッグス家(!)のその後を描く「アクションもあるホームドラマ」としては文句のつけようがないです。
今回の敵はジェット・リー。一見3作目同様単体の敵で、私の好きな1作目2作目の「ボスと戦闘担当のセット」パターンではないように見えますが、実は「ボス(兄)を助けようとする戦闘担当(弟)」という設定で、それが本作のテーマ「家族」とも繋がり、実にイイ感じ。ジェット・リーという配役も、「既に歳を痛感するリッグスとマータフ」二人を翻弄する役割に説得力を与えていて、3の元悪徳刑事のような役不足感はありません。
3で同じく物足りなかったローナの描写も、本作ではじっくり描かれていて充分以上に補完されています。
それでいてアクションもたっぷり!レオ・ゲッツもたっぷり(笑)で、もう文句の付けようがないです!
マータフ家の面々、部長、精神科の先生と、主だったキャラが全員続投しているのも素晴らしいですよね。まさに「家族」って感じで。このシリーズの方向性は、本当にこれで良かったなぁ、と思います。エンドロールとか、胸熱ですよ。

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リーサル・ウェポン4 [Blu-ray]

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ただ・・・最後にこれだけは言わせて・・・3、4のリッグス吹替え・・・安原義人は絶対合ってないです><
もうちょい線の細い優男ならいいんだけどさ・・・例えば「マッドマックス」の頃のメル・ギブソンならいけたかもしれないけど、歳とってゴツくなってきた3や4のメルには決定的に合ってないですから(涙)
ま・・・安原義人の声聞くとフェイスマンしか浮かんでこないという刷り込みを幼少時に受けたせいもありますけどね・・・リメイク版「Aチーム」はどうしようかなぁ・・・*1

*1:実は既に観ていたり・・・コレ書いた時点では未見だったのです・・・