「フェイト/エクストラ」ファースト・インプレッション

「ファイト/エクストラ」の購入動機は「ラストランカー」ファースト・インプレッションで書いたとおりで、別に熱烈な新納ファンというわけでも、「フェイト」のファンというわけではないです。
いや、実は熱烈な「月姫」ファンではあるのだけどね。*1ただ、同じTYPE MOON製の「Fate/stay night」は未プレイで、このソフトが初「フェイト」ということになります。*2
で、やってみたのだけど・・・いやー吃驚。ハマるわ、コレ^^
初見の印象は決して良いものではなくて、例えばメディアインストール。同じ開発元の「ラストランカー」は対応してるのに、こちらは非対応。
グラフィックも、キャラのモデル・モーションなど明らかに「ラスト〜」より劣り、ダンジョンなんかは電脳空間という設定とはいえワイヤーフレームのみ、という簡略仕様。ボイスもパート・ボイスだし・・・
と、最初は負の印象がかなり強かったです。・・・と こ ろ が !
キャラやダンジョンをショボくして容量減らしたおかげか、メディアインストールしなくてもロードとか快適なんですよね。「見てくれ」優先じゃなくって、限られた「予算」の中で「快適さ」を実現する、かなりタイトな設計がされているのが窺えて、個人的には好印象。*3
そして、戦闘システムが結構ツボったんですよ、コレが。
ラストランカー」が『限られた行動力の中でのリアルタイムのコマンド選択』がキモだったのに対し、こちらは『いかに敵の手を読む(知る)か』がキモ。
同じ1対1のコマンドRPGなのに、なんとプレイ感覚の違うことか。*4

  • 1ターンで6回行動でき、ターンの最初に「アタック」「ブレイク」「ガード」のコマンドから任意6回先行入力
  • 敵も同じ条件で、1ターンで6回行動。ターン開始前のコマンド入力タイムに、敵のコマンド入力は済んでいるけど、こちらからはほとんど「見えない」状態
  • 3種のコマンドは3すくみになっていて、敵味方同時に行動。同種の行動がかち合えばドローですが、例えば「アタック」と「ガード」だと「ガード」の勝ちで、「ガード」側の攻撃が入ります。つまり、敵の6回のコマンドに対して全て強いコマンドを選択していれば、ノーダメージで6回連続攻撃が成り立つ
  • さらに、3回連続で攻撃が決まると、「エクストラ攻撃」という追加攻撃が発生するので、ノーミスであれば実質8回連続攻撃が成立

『敵の選択コマンドは、最初はほとんど(1つか2つしか)見えない』・・・ここから始まる試行錯誤が楽しいんですよー♪
戦闘を繰り返せば「敵の攻撃パターンに慣れた」という設定で、見えるコマンドの数は徐々に増えてはいくんですが、上手く試行錯誤を重ねて早期に敵のコマンド選択パターンを把握できれば、「どんな強い敵であろうが、ノーダメで倒せる」!
これがなんとも気持ち良いのですよ♪
設定上、ダンジョンに潜れる回数は決まっているので、必然的に「ダンジョンにいかに長居するか」がテーマとなるため、早期のノーダメ・パターンの把握は重要です。
お蔭様でメモ帳が手放せませんよw*5
反面、把握が完了してしまえば、後は「作業」になっちゃういますが、私はRPGにおける「作業」は好きなのでノープロブレム。
ダンジョン内はシンボル・エンカウントなので、一掃⇒リポップ待ち⇒また一掃、を繰り返していたらプレイ時間があっという間に「ラストランカー」超えちゃいました^^;
経験値稼ぎの回数が限られているので、無駄に長居しちゃうんですよね、私・・・貧乏性の本性が出てしまいますw
ちなみに、ダンジョンへ潜る機会が限られている、というのは、魔術師(ハッカー)同士の決闘が本筋で、その対戦組み合わせが6日前に発表されるからです。
6日間の間、昼パートでは対戦相手の情報を得ることに費やし、夕パートでダンジョンに潜って雑魚敵を倒してキャラを育てる、というわけ。
昼パートの「情報を得る」はADGっぽいフラグ探しみたいなもの*6で、敵魔術師の情報を得ることで、ダンジョンでのモンスターとの戦いを繰り返すのと同様、コマンド・パターンの開示に繋がります。
まだ対魔術師戦は未経験なので、どんな感じになるのか実に楽しみです♪
そんなわけで、グラはショボイけど、結構独特な面白さを秘めた本作。試行錯誤や作業が極端に嫌いでないならオススメですよ〜。

フェイト/エクストラ(通常版)

フェイト/エクストラ(通常版)

*1:正確にはシエル先輩ファン。「月姫」は何度プレイしてもシエル・ルートに突入してしまう魔のゲームで、本当にアルク・ルートが実在するのか眉唾物である。(←馬鹿)

*2:Fate/stay night」自体、購入はしてあるのだけれど、何故か未プレイ。きっとカレー好きの先輩が登場しないせだと思われ。(←馬鹿)

*3:『ロード時間や回数増やしてグラ向上』ほどの悪手はないと思っているので

*4:そしてどっちも面白いのがスゲえ

*5:通勤電車でプレイする時どうしよう^^;

*6:「フラグ探し」と書きましたが、情報持ってるNPCの上にはアイコンが表示されるので、少なくとも序盤はそう面倒な印象はないかな