13日の金曜日PART3(原題:Friday the 13th Part3)


Part2短評でさんざんこき下ろしたスティーブ・マイナー監督ですが、本作の仕事振りは私、大好きだったりします。なんか、いきなりこなれてますよね、演出が。まるで別人のようです^^
登場人物も多彩だし*1、なにより、Part2の直後*2という時間軸もお気に入り。2はそんなに気に入ってないのに、この継続性がたまらなく気に入ってるのは何故だろう?ジェイソンと浅からぬ因縁*3のあるヒロインも良いですね。
そして、なによりジェイソンのスタイルが確立されてきたのが1番大きい。2で見せたママ譲りの脆さは影を潜め、パワフルかつ、ストレート。さらに、運命的なアイコンとなるホッケーマスク装着!*4モリ射ち銃で撃った後の「殺人にさして熱意がないかのように銃を投げ捨てる態度」とか最高ですよね。*5
あと、1作目のオマージュがかなりあるんですよ。殺し方とか、ジェイソンの仕掛けるびっくらかしに。それがジェイソンの新たなキャラクター性とあいまって、独特のスタイルになっているという。この3作目で、基本は出来てたんですねぇ。*6
ファイナル・ガールとの攻防もイイんですよね。今回は舞台が彼女の昔の家(?)なので、勝手知ったる自分の家。地の利を生かした彼女の反撃がなかなか楽しい。孤軍奮闘なのに、かな〜り健闘します。*7な、だけに、彼女の結末はちと可哀想ですね・・・って、よく考えたら、この監督、2作続けてヒロイン発狂させとるし。とんだドSだな、スティーブ・マイナー!


ところで、最近海外で発売されたDVDには、なんと公開時と同じ3D版も収録されてるそうです。ちゃんと3Dメガネ付!なんか3は再見してみて、これこそジェイソン主役版13金の実質的第1作という感じがするし、なによりかなり楽しめたので、輸入盤買ってもいい気がします^^

*1:冒頭の夫婦モノとか、意外と善人だったり小心だったりするバイカーとか。あと所謂KYってのをはじめて見た映画がコレだったかも

*2:ちょっと離れた場所、Part2の殺人現場では警察が現場検証とかしてる最中

*3:ってほど深くもないかな?あの時彼女はどうやって助かったんでしょうね?

*4:コレ考えた人にオスカー授けないでどうする!?

*5:あーしかしKYとあのコのカップル(?)はもうちょい見ていたかったなぁ

*6:しかしラストのオマージュはいくらなんでもリスペクトし過ぎです。ヒロインの悪夢にしてはママ登板には無理があるし^^;

*7:あ、どっこい生きてたバイカーは頑張ったね!切り株にもなったしね!^^