「96時間」
- 攫われた娘を親父が助ける話。否応ナシに「コマンドー」を思い出す
- パパ=リーアム・ニーソン=元諜報部員。これだけでプロデューサー*1は「勝ち」を確信したんじゃないだろうか
- それでいてリーアム=元諜報部員という意外性をサプライズに設定するのではなく、その仕事故に家庭が崩壊*2し、なんとか娘との関係だけは保とうと退職したものの、金持ち継父に劣等感を隠せない寂しいオッサンに設定したところがリアル*3
- ようするに、「ボーン・アイデンティティ」的なリアル路線で再構築された「コマンドー」なのね
- ちなみに、彼が諜報部員としては優秀であることは、ちゃんと娘の誘拐前にきちんと描かれてたりします
- で、その寂しい親父が、いざ人身売買組織相手には一切容赦しないところがやたら痛快なんだコレが
- 現職時代に培ったあらゆるコネ、知識、判断力、そして戦闘能力(笑)を駆使して突っ走るリーアム・ニーソンかっこええ!つうか、怖え!
- だって僕らのクワイ・ガン・ジンが殺して殺して殺しまくるんだもの。たまに殺さないかと思ったら、拷問して情報聞き出してやっぱり殺すとか、まったくもって容赦なし。組織に通じる奴は友人だろうと容赦しないリーアム・・・*4
- ぶっちゃけリーアム無敵すぎて中盤から「リーアムが娘を助けられないエンディング」なんて想像出来なくなってはくるんだけど、もうその頃になると「次はどいつがリーアムに頭をそこらへんの角に叩き付けられて死ぬんだろう♪」という、なんかウルトラマン残り3分のスペシウム光線を待ちわびる様な気持ちになってきているという
- 初めてこのプロデューサーの関わる作品で満足できたよ・・・というか、ピエール・モレル*5とロバート・マーク・ケイメン*6の功績なんだろうなぁ
- 「クリムゾン・リバー2」といい「トランスポーター」シリーズといい、ベッソン印作品は焦点の定まらなさがとにかく酷いんだよね。*7その点、この作品は焦点がまったく揺るがないのが素晴らしい。きっとベッソンは名前だけでほとんど絡んでないに違いない。これからもこのいスタンスでお願いしますね、プロデューサーさん!
- あと、ヒットしたからって安易な続編*8は勘弁な!
- あれ?リーランド・オーサー出てたの?えええ、どこに?まったく気付かなかったぜ・・・不覚><*9