「ホワイトアウト」(原題:WHITEOUT)
11月05日のつぶやきより
- 念のため、織田裕二の「WHITEOUT ホワイトアウト」じゃないからね!
- 今回は思いっきりネタバレなので嫌な人は回避推奨
- 冒頭フリチン大行進というフェイントをかましつつ、直後ケイト・ベッキンセールのストリップ⇒リプリー的下着姿披露⇒やたら長いシャワーシーンという有無を言わせぬ流れで観客(♂)の心を鷲掴みにする*1ドミニク・セナには恐れ入った。またこの一連のシーンが本筋となんの関係もないのが素敵だ。思わず「超時空騎団サザンクロス」*2を思い出しちゃった
- つーか、この映画、ダークキャッスル製だったのね!ホラーじゃないのも撮るのかぁ・・・とパンフ読んだら、いつの間にかゼメキスが降板してジョエル・シルバーが指揮を執り、アクションなんかも扱うようになってなのね
- ジョエル・シルバーねぇ・・・とも思うが、やたら評判のいい「エスター」なんかも製作してるし、そう不安視しなくてもよいのかな?
- で、「ホワイトアウト」だけど、これはホラーではなくアクションという感じでもなく、サスペンスにカテゴライズすべきかなーでも、謎解き部分には全然重きを置いていないので、カテゴライズしにくいなぁ
- 氷の下を掘ってた隊員が行方不明、とかいうと「物体X!物体X!」とつい無駄な期待をしちゃったり、無人のロシア基地で完全防寒具の男にツルハシで襲われたりすると「血のバレンタイン!これスラッシャー映画だったの!?」と先走りそうになったり、さりとて氷漬けの輸送機に閉じ込められてどーやって脱出すんのー?みたいな展開だと「ナショナル・トレジャー?」みたいなね
- じゃあ、どっちつかずで全然駄目なのかというとさにあらず。少なくとも私はDVDライブラリを即決するほど気に入ったのでした
- やはり「南極」というロケーションが実に効果的に使われていた点が気に入ったのかも
- 殺人鬼から逃れるため手袋なしで外に出て鉄製のハンドル回しちゃったりしたせいで、凍傷⇒壊死⇒指2本切断を余儀なくされるシーンが中盤にきたり、そして終盤のホワイトアウト中ガイドロープに繋いだ命綱だけが頼りの状況での三つ巴の攻防とか、あとラストの開け放したドアからの冷気と強風で徐々に凍りつくベッキンセールの顔とかね*3
- 正直、ドミニク・セナに「遊星からの物体X」をリメイクしてほしくなりました。いやマジで
- あと、ここらへんは曲がりなりにもホラーレーベルから出ているせいか、やたら死体率が高いのも良い。ヒロイン自ら切り株シーンを演じますしね。指だけだけど。*4クライマックス、ケイト・ベッキンセールがモルグの死体の縫合を解いて腹のなかに手を突っ込んだりとか、なかなか拝めないシーンもありますw
- ただ、真犯人は、配役的に冒頭からバレバレなのが残念。最後の犯人暴露シーン、金田一モノみたいに回想織り交ぜ犯人の動機を語るようなこともなく、サラっと本人が語るだけなのも、犯行の動機とあわせてチト物足りなかったかな
- あと、ブラフ要員が最後完全にいらない子なのも勿体無い。というか、もっと絡めてあげて。かわいそす^^;
- それにしても、映画本編だけじゃなく、「ダークキャッスル」ブランドにフューチャーしたパンフレットの構成が面白いな。ダークキャッスル作品の解説なんかも載っていて、いくつか観たくなりました。社長*5が出演している「ゴシカ」とか、ウィリアム・サドラーがホラー映画の巨匠を演じる「ヒルズ・ラン・レッド」とか。今度レンタルしてみようかな
- というわけで、個人的にはかなり満足度が高かった。ベッキン姐さんの映画としても、ドミニク・セナ映画の中でも、一番気に入りました。今からDVDが楽しみです
- ↓このポスターがまた良い